ノーコードCMSへ移行する方法は、現在のサイトを調査し、移行先を選定したうえで、コンテンツ・デザイン・URL・ドメインを順番に移し、公開前に動作を確認することです。単に文章や画像をコピーするだけでなく、URL構造、検索流入、フォーム、権限設定なども引き継ぐ必要があります。
まずは小規模なページで移行テストを行い、問題がなければ本番サイト全体を移行すると安全です。
ノーコードCMSへの移行前に確認すること
移行前に、現在のサイトに何があり、移行後も何を残す必要があるかを一覧にします。先に調査をしないと、ページの抜けやURL変更によるアクセス減少が起こりやすくなります。
- ページの一覧と各ページのURL
- 文章、画像、動画、PDFなどのコンテンツ
- お問い合わせフォームや予約機能
- ログイン機能や会員情報
- アクセス解析や広告計測の設定
- タイトル、メタディスクリプション、見出しなどのSEO設定
- 現在のドメイン、サーバー、メールの利用状況
- 管理者や編集者の権限
特に、現在のサイトと同じドメインでメールを使っている場合は注意が必要です。サイトの移行でDNS設定を変更すると、メールの送受信に影響することがあるため、Webサイト用の設定とメール用の設定を分けて確認します。
ノーコードCMSの選び方
ノーコードCMSは、コードを書かずにページの作成や更新ができるCMSです。ただし、サービスによって対応する機能、料金、公開方法、データの持ち出しやすさが異なります。
次の項目を、移行前に候補サービスの公式情報や利用規約で確認してください。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 必要なページ数 | 現在のページ数を登録・公開できるか |
| コンテンツ移行 | CSVなどの一括登録に対応しているか、手作業が必要か |
| デザイン | 現在のサイトに近いレイアウトを作れるか |
| URL | 希望するURL構造を設定できるか |
| 独自ドメイン | 独自ドメインを利用できるプランか |
| フォーム | 問い合わせ、予約、ファイル添付などが必要か |
| 権限管理 | 複数人で編集する場合の権限設定があるか |
| データの書き出し | 将来、別のサービスへ移行できる形式でデータを保存できるか |
| 料金と制限 | ページ数、容量、フォーム数、管理者数などの制限があるか |
必要な機能が少ない会社案内サイトなら、編集のしやすさや公開費用を重視できます。一方、商品数が多いサイト、会員制サイト、複雑な検索機能があるサイトでは、ノーコードCMSだけで同じ機能を再現できない場合があります。
ノーコードCMSへ移行する手順
移行は、調査、設計、試験、データ移行、公開の順番で進めます。先に本番ドメインを切り替えるのではなく、非公開状態またはテスト用のURLで完成度を確認します。
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現在のサイトをバックアップする
ページ本文、画像、動画、PDF、フォーム設定、アクセス解析の設定などを保存します。CMSから書き出せるデータだけでなく、画像ファイルや重要な設定も別途保管します。
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ページとURLの対応表を作る
現在のURL、新しいURL、ページ名、移行方法、公開後の確認状況を表にまとめます。URLを変更するページには、旧URLから新URLへの転送設定が必要です。
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移行後のサイト構造を設計する
カテゴリ、メニュー、パンくずリスト、固定ページ、記事ページなどを整理します。移行を機にURLを変更する場合は、変更する理由と影響範囲を確認します。
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ノーコードCMSでテストサイトを作る
テンプレートやレイアウトを設定し、トップページ、記事ページ、問い合わせページなど代表的なページを作成します。すべてのページを移す前に、必要なデザインと機能を再現できるか確認します。
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コンテンツを移行する
一括登録に対応している場合は、指定された形式にデータを整えて取り込みます。対応していない場合は、ページ本文、画像、リンク、見出しを手作業で移します。
画像を移すときは、表示だけでなくファイル名、代替テキスト、サイズ、リンク先も確認します。外部サービスの画像を参照しているだけの場合は、移行後も表示できるか確認してください。
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フォームや外部サービスを設定する
お問い合わせフォーム、予約、決済、アクセス解析、広告計測、SNS連携などを設定します。フォームは送信、受信、返信メール、迷惑メール対策までテストします。
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SEO設定と転送設定を確認する
各ページのタイトル、ディスクリプション、見出し、正規URL、サイトマップなどを確認します。旧URLを変更する場合は、可能な範囲で旧URLから新URLへ恒久的な転送を設定します。
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公開前にテストする
パソコンとスマートフォンの両方で、表示崩れ、リンク切れ、画像の欠落、フォーム送信、ページ速度、入力内容の保存を確認します。管理画面だけでなく、実際の訪問者と同じ状態で確認することが重要です。
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ドメインやDNSを切り替える
テストが終わったら、ノーコードCMS側で独自ドメインを設定し、必要なDNSレコードを変更します。変更内容や反映時間はサービスによって異なるため、移行先の案内に従います。
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公開後に旧サイトと新サイトを確認する
公開直後は、主要ページ、フォーム、スマートフォン表示、旧URLからの転送、アクセス解析を確認します。問題が見つかったときに戻せるよう、旧サイトをすぐに削除せず、一定期間は状態を保管します。
URLを変更する場合の注意点
ノーコードCMSへの移行でURLが変わる場合は、旧URLを放置せず、新URLへの転送を設定します。転送がないと、検索エンジンや読者が保存している旧URLからアクセスできなくなり、外部サイトからのリンクも活用できません。
移行前後で、次の対応表を用意すると確認しやすくなります。
| 移行前 | 移行後 | 対応 |
|---|---|---|
| 旧ページのURL | 新ページのURL | 旧URLから新URLへ転送 |
| 削除するページ | 代替ページの有無 | 代替ページがあれば案内、なければ削除理由を確認 |
| URLを変えないページ | 同じURL | 本文、画像、表示状態を確認 |
URLを変えないで移行できる場合は、転送設定の数を減らせます。ただし、ノーコードCMS側で同じURLを設定できるとは限らないため、導入前にURLの仕様を確認してください。
移行後に確認するチェック項目
公開後は、見た目だけでなく、訪問者が目的を達成できるかを確認します。次の項目をページの種類ごとにチェックします。
- 主要ページが表示される
- 旧URLから新URLへ正しく移動できる
- グローバルメニューやパンくずリストが動作する
- 画像、動画、PDFが表示・ダウンロードできる
- 内部リンクと外部リンクが正しい
- スマートフォンでも文字やボタンが見切れない
- フォームを送信でき、通知メールを受け取れる
- アクセス解析がデータを受け取っている
- ページタイトルや見出しが意図どおりになっている
- noindexなどの公開制限が意図せず設定されていない
- サイトマップや検索エンジン向けの設定が確認できる
検索からのアクセスやページの表示状況は、公開直後だけで判断せず、移行前の数値と比較しながら確認します。アクセスの変化には複数の要因があるため、移行だけが原因だと決めつけず、転送設定やページの公開状態も調べます。
移行を外部へ依頼したほうがよいケース
ページ数が多い場合や、URL変更、会員情報、決済、複雑なフォームが関係する場合は、専門業者への依頼も選択肢です。特に、移行後の不具合が営業や問い合わせ受付に影響するサイトでは、作業範囲と検証内容を事前に決めておく必要があります。
依頼前には、次の点を確認してください。
- どのページとデータを移行するか
- URL変更と転送設定を含むか
- フォームや外部連携の設定を含むか
- 公開前のテストを誰が行うか
- 公開後の修正対応が含まれるか
- 納品後に編集方法の説明があるか
業者に依頼する場合でも、現在のサイトのバックアップとページ一覧は自社でも保管しておくと、移行内容の確認や将来の再移行に役立ちます。
ノーコードCMSへの移行で失敗しやすい点
よくある問題は、移行先の機能だけを見て、現在のサイトに必要な条件を確認しないことです。次のような場合は、事前に小さなテストを行ってください。
- 現在と同じURLを使いたいが、URL形式に制限がある
- 大量のページや商品情報を一括で移したい
- 会員情報や注文情報を移行したい
- 現在のデザインを完全に再現したい
- 特殊な検索、絞り込み、予約機能を使っている
- 複数人で編集し、細かい権限管理が必要である
「コード不要」であっても、ドメインやDNS、転送、計測タグなどの設定まで自動で完了するとは限りません。自社で対応できない設定がある場合は、移行先のサポート範囲や専門業者への依頼要否を確認します。
ノーコードCMSへ移行する方法の要点
ノーコードCMSへの移行は、現在のサイトを一覧化する、移行先でテストする、URLと機能を確認する、公開後に監視するという流れで進めます。
最初に行うことは、ページ・URL・フォーム・外部サービス・ドメイン設定の洗い出しです。そのうえで、必要な機能とURLを再現できるノーコードCMSを選び、少数のページで移行テストをしてから本番公開してください。







