ノーコードWeb制作でも、アクセス解析は導入できます。基本的には、アクセス解析サービスで測定用の設定を作成し、発行された測定IDをWebサイト側の設定画面へ入力する方法です。
代表的な方法はGoogle アナリティクス(GA4)を使う方法ですが、ノーコードサービスによって設定場所や対応範囲が異なります。まずは利用中のサービスが、GA4の測定ID入力やアクセス解析機能に対応しているか確認してください。
ノーコードWeb制作にアクセス解析を導入する基本手順
アクセス解析の導入は、次の順番で進めます。サイトを公開してから設定するサービスもあれば、公開前に測定IDを入力できるサービスもあります。
- アクセス解析サービスのアカウントを作成する
- 解析対象となるWebサイトを登録する
- 測定用のIDやタグを発行する
- ノーコードサービスの設定画面に入力する
- 実際にアクセスして計測できるか確認する
1. アクセス解析サービスのアカウントを作成する
まず、利用するアクセス解析サービスを決めてアカウントを作成します。サイトへの訪問者数や閲覧ページを確認したい場合は、Google アナリティクス(GA4)が代表的な選択肢です。
検索結果での表示状況や、検索キーワードからの流入を確認したい場合は、アクセス解析とは別にGoogle Search Consoleを利用します。アクセス解析が「サイト内での行動」を見るためのものなのに対し、Search Consoleは主に「Google検索での表示やクリック」を確認するためのサービスです。
2. 解析対象のWebサイトを登録する
アカウントを作成したら、解析したいWebサイトの名称やURLなどを登録します。URLを登録する際は、実際に公開するドメインやサブドメインを間違えないようにしてください。
テスト用サイトと本番サイトが別の場合は、どちらを計測する設定なのかを分けて確認します。テスト環境のアクセスだけが記録され、本番サイトのデータが集まらないことがあります。
3. 測定IDまたはタグを発行する
Webサイトを登録すると、解析サービスから測定IDや計測用タグが発行されます。GA4では、Webサイト用のデータストリームを作成すると測定IDを確認できます。
ノーコードサービスが「測定ID」を受け付ける場合は、IDをコピーしておきます。「カスタムコード」「ヘッダーコード」「トラッキングコード」などの入力欄を使う場合は、サービスから指定されたタグ全体を貼り付けます。
4. ノーコードサービス側に設定する
ノーコードWeb制作サービスの管理画面で、アクセス解析、SEO、マーケティング、サイト設定などの項目を探します。設定欄の名称はサービスによって異なります。
入力方法は、大きく次の3種類です。
- 測定IDだけを入力する
- 解析サービスとの連携ボタンを使う
- 発行された計測タグをコード入力欄に貼り付ける
測定IDの入力欄がある場合は、タグ全体ではなくIDだけを入力します。反対に、カスタムコード欄へIDだけを貼り付けても計測されないことがあるため、入力欄の説明に従ってください。
設定後は、保存または公開を行います。変更を保存しただけでは公開ページに反映されないサービスもあるため、公開操作が必要か確認します。
5. 計測できるか確認する
設定が完了したら、公開中のWebサイトを自分で開き、アクセス解析サービスのリアルタイム画面などでアクセスが記録されるか確認します。
ただし、データの反映には時間がかかる場合があります。すぐに表示されないからといって、直ちに設定失敗と判断せず、次の項目を確認してください。
- 測定IDの入力間違いがないか
- 入力先が本番サイト用の設定か
- 設定を保存した後にサイトを公開したか
- 計測タグを貼り付ける場所が正しいか
- ブラウザの広告ブロック機能などで計測が止まっていないか
- Cookie同意画面の設定によって計測が保留されていないか
ノーコードサービスごとに設定方法が違う理由
ノーコードサービスでも、利用できるアクセス解析の設定方法は同じとは限りません。サービスが用意した専用欄に測定IDを入力するタイプ、外部サービスとの連携を使うタイプ、カスタムコードを貼り付けるタイプがあります。
| 設定方式 | 主な作業 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 測定ID入力 | 管理画面に測定IDを入力する | IDだけを入力する欄か |
| 外部サービス連携 | 解析サービスのアカウントを接続する | 対象サイトと接続先が合っているか |
| カスタムコード | 計測タグを指定欄へ貼り付ける | 全ページに反映される欄か |
| 標準機能 | サービス内の解析画面を利用する | 確認できる指標と保存期間 |
設定項目が見つからない場合は、管理画面の「アクセス解析」「Google アナリティクス」「SEO設定」「サイト設定」「カスタムコード」などを確認します。それでも対応状況が分からない場合は、利用中のサービスのヘルプや料金プランを確認してください。
アクセス解析で最初に確認する指標
導入直後からすべての指標を確認する必要はありません。まずは、訪問者が来ているか、どのページが見られているか、どこから訪問しているかを確認します。
- ユーザー数:サイトを訪れた人の規模を把握する
- セッション数:訪問が何回発生したかを見る
- ページビュー数:ページが何回表示されたかを確認する
- 流入元:検索、SNS、他サイト、広告などの経路を見る
- 閲覧ページ:どのページが見られているかを確認する
- コンバージョン:問い合わせや購入など、設定した成果を測定する
「訪問者数が多いか」だけで判断せず、目的に合った指標を見ることが重要です。たとえば問い合わせを増やしたいサイトでは、アクセス数だけでなく、問い合わせページの閲覧数やフォーム送信数も確認します。
問い合わせや購入を計測する方法
会社サイトの問い合わせ、資料請求、予約、購入などを成果として測定するには、アクセス解析の導入だけでなく、成果地点の設定も必要です。
ノーコードサービスにフォーム送信や購入完了を計測する機能がある場合は、その機能を使います。機能がない場合は、完了ページの表示やボタンのクリックをイベントとして設定できるか確認します。
ただし、クリック数が記録されても、実際の送信や購入完了を意味するとは限りません。成果として扱う条件を決め、可能であれば完了画面や送信完了の状態を基準に設定してください。
アクセス解析を導入するときの注意点
アクセス解析を入れただけでは改善点は分からない
アクセス解析はデータを集める仕組みであり、導入しただけでアクセス数や問い合わせ数が増えるわけではありません。最初に「何を改善したいのか」を決めてから、必要な指標を確認します。
たとえば、検索からの訪問を増やしたい場合は流入元や検索経由のページを見ます。問い合わせを増やしたい場合は、サービス紹介ページから問い合わせページまでの移動や、フォーム完了数を確認します。
自分のアクセスを除外できる場合がある
公開後に自分で何度もサイトを確認すると、そのアクセスもデータに含まれることがあります。社内からのアクセスが多い場合は、自社のIPアドレスなどを除外できるか確認してください。
ただし、除外設定の方法や対象は利用する解析サービスによって異なります。設定後は、自分のアクセスまで除外されていないかも確認が必要です。
Cookieやプライバシーへの配慮が必要
アクセス解析では、訪問者に関する情報を扱います。利用するサービスの規約や、サイトを公開する地域・対象者に応じて、プライバシーポリシーやCookieに関する説明、同意取得の仕組みが必要になる場合があります。
特に、海外の訪問者を対象にするサイトや、広告・マーケティング目的でデータを利用するサイトは、ノーコードサービスと解析サービスの設定だけで判断しないでください。必要な対応は、事業内容や対象地域、利用するツールによって変わります。
導入できないときの確認順
アクセス解析が表示されない場合は、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。
- 公開中のURLが、解析サービスに登録したURLと一致しているか確認する
- 測定IDやタグをコピーし直し、入力欄の種類に合っているか確認する
- 設定を保存し、必要であればサイトを再公開する
- 別のブラウザやスマートフォンからサイトへアクセスする
- リアルタイム画面やデバッグ用の確認機能でアクセスを確認する
- ノーコードサービスのプラン制限や連携条件を確認する
複数の解析タグを重ねて設定すると、二重計測になることがあります。以前に別の方法でタグを設置している場合は、専用欄とカスタムコード欄の両方に同じタグを入れていないか確認してください。
ノーコードWeb制作でのアクセス解析導入の判断
ノーコードWeb制作でアクセス解析を導入するなら、まず利用中のサービスが対応している設定方式を確認し、測定IDまたは計測タグを正しい場所へ設定します。その後、実際のアクセスが記録されることを確認し、目的に必要な指標だけを見ていくのが基本です。
最初に行うことは、ノーコードサービスの管理画面で「アクセス解析」「Google アナリティクス」「カスタムコード」などの設定項目を確認することです。入力欄の種類と公開操作の有無を確かめてから、解析サービス側で発行した情報を設定してください。







