ノーコードでSSLを設定するには、利用しているレンタルサーバー、ホームページ作成サービス、またはCDNの管理画面でSSLを有効にします。多くの場合、証明書の発行や更新はサービス側が自動で行うため、コードを書く必要はありません。
ただし、独自ドメインを使う場合は、先にドメインをサービスへ正しく接続しなければなりません。設定方法や無料・有料の違いは、利用中のサービスによって異なります。
ノーコードでSSLを設定する基本手順
一般的には、次の順番で設定します。
- 利用中のサービスで独自ドメインを追加する
- ドメイン側のDNS設定を変更する
- 管理画面でSSLまたはHTTPSを有効にする
- HTTPSへのリダイレクトを設定する
- 複数のページを確認する
1. 独自ドメインをサービスに追加する
まず、ホームページ作成サービスやレンタルサーバーの管理画面を開き、「ドメイン設定」「独自ドメイン」「サイト設定」などの項目から使用するドメインを追加します。
サービスから、接続先のサーバー名やDNSレコードの情報が表示される場合があります。後で使うため、表示された内容を控えておきます。
2. DNS設定を変更する
ドメインを取得した会社の管理画面で、DNSレコードを設定します。代表的なレコードには、ドメインを接続先へ向ける「Aレコード」や、別名を指定する「CNAMEレコード」があります。
どのレコードを登録するかはサービスごとに違うため、管理画面に表示された値をそのまま入力してください。入力先や値を推測すると、サイトが表示されなくなったり、SSLの発行が進まなかったりすることがあります。
3. SSLまたはHTTPSを有効にする
ドメインの接続が完了したら、サイト管理画面の「SSL」「HTTPS」「SSL化」などの設定を開き、有効化します。
「無料SSL」「自動SSL」「SSL証明書を発行」といった表示の場合もあります。サービス側が対応していれば、証明書の申請やインストールは自動で行われます。
設定直後に有効にならない場合は、DNS情報が反映されるまで待つ必要があります。管理画面に「確認中」「発行中」などの表示がある間は、同じ設定を何度も変更しないほうが安全です。
4. HTTPSへのリダイレクトを設定する
SSLを有効にしただけでは、訪問者が「http://」でアクセスしたときに、常に「https://」へ移動するとは限りません。管理画面に「常時SSL」「HTTPSリダイレクト」「HTTPからHTTPSへ転送」などの項目があれば有効にします。
設定後、次の2種類のURLを確認します。
http://ドメイン名にアクセスすると、https://ドメイン名へ移動するhttps://ドメイン名を開くと、ブラウザに鍵マークなどが表示される
5. サイト内のページを確認する
トップページだけでなく、下層ページ、問い合わせフォーム、画像、動画なども確認します。ページ内に「http://」の画像やスクリプトが残っていると、ブラウザに警告が表示されることがあります。この状態は「混在コンテンツ」と呼ばれます。
混在コンテンツが発生した場合は、サイト作成サービスの設定画面や、登録している画像・外部サービスのURLを確認します。外部サービスがHTTPSに対応していない場合は、別の素材やサービスへの変更が必要になることがあります。
サービスの種類別に見る設定方法
操作画面はサービスによって違いますが、設定の考え方は共通しています。
| 利用サービス | 主な操作 | 注意点 |
|---|---|---|
| ホームページ作成サービス | 独自ドメインを接続し、SSLやHTTPSを有効にする | 独自ドメイン利用が有料プランに限られる場合がある |
| レンタルサーバー | ドメイン設定後、サーバー管理画面で無料SSLを有効にする | DNSの向き先やネームサーバーの設定を間違えない |
| CDN・プロキシサービス | ドメインを登録し、指定されたDNSへ変更する | 利用者とサーバー間だけでなく、CDNとサーバー間の暗号化設定も確認する |
| サーバーを使わない公開サービス | サービス側で発行されたURL、または接続した独自ドメインのSSLを有効にする | 独自ドメインに対応しているかを確認する |
SSLが設定できないときの確認項目
SSLの発行が進まない場合は、次の項目を順番に確認します。
- ドメインの綴りに間違いがないか
- DNSレコードの種類と値が、サービスの指定どおりになっているか
- 古いサーバーを指すAレコードやCNAMEレコードが残っていないか
- ドメインの有効期限が切れていないか
- ネームサーバーを別のサービスで管理していないか
- 同じドメインを複数のサービスへ接続していないか
- サービス側で独自ドメインのSSLが利用できるプランか
DNSを変更した直後は、設定がすぐに反映されないことがあります。時間を置いても解決しない場合は、サービスの管理画面に表示されるエラー内容と、DNS設定の値を照らし合わせてください。
無料SSLと有料SSLの違い
無料SSLと有料SSLは、どちらも通信を暗号化するために使われます。ただし、証明書の種類、補償、サポート、発行条件などが異なる場合があります。
| 比較項目 | 無料SSL | 有料SSL |
|---|---|---|
| 通信の暗号化 | 対応する | 対応する |
| 更新 | 自動更新に対応するサービスがある | 契約や更新手続きが必要な場合がある |
| 企業の審査や補償 | 証明書によっては対象外 | 商品によって付帯する場合がある |
| 利用条件 | サービスやドメインの条件を満たす必要がある | 証明書ごとに発行条件が異なる |
個人ブログや一般的なサイトであれば、利用中のサービスが提供する無料SSLで足りることがあります。一方、企業の審査や補償などが必要な場合は、証明書の種類を確認して選びます。SSLの料金や対応範囲はサービスごとに異なるため、管理画面や公式の料金表で確認してください。
ノーコードでも完全に確認不要ではない
ノーコード設定ではサーバー用の設定ファイルを編集しなくて済みますが、ドメイン接続やHTTPSへの転送設定まで自動とは限りません。特に独自ドメインを使う場合は、DNSの設定が必要になることがあります。
また、SSL証明書が発行された後も、更新が自動になっているか確認してください。自動更新に対応していない場合、証明書の期限が切れるとサイトに警告が表示される可能性があります。
ノーコードでSSLを設定する方法の要点
最初に行うことは、利用中のサービスで独自ドメインを追加し、指定されたDNS設定をドメイン管理画面へ登録することです。その後、サービス側でSSLを有効にし、HTTPSへのリダイレクトと各ページの表示を確認します。
サービスによって無料SSLの有無、独自ドメインの利用条件、自動更新の対応が異なります。設定項目の名前が見つからない場合は、「SSL」「HTTPS」「常時SSL」「独自ドメイン」の項目を確認し、指定値を推測せずサービスの案内に従って設定してください。







