ノーコードサイトのSSL設定は、サービス側で自動設定される場合が多く、利用者が証明書を手動で購入・インストールする必要は通常ありません。ただし、独自ドメインを使う場合は、ドメインの接続設定やSSLの有効化操作が必要になることがあります。
まずは、利用しているノーコードサービスの管理画面で「独自ドメイン」「SSL」「HTTPS」などの項目を確認してください。サービスによっては、独自ドメインを接続した後に自動でSSLが発行されますが、反映まで時間がかかることもあります。
ノーコードサイトのSSL設定で必要な作業
SSL設定で行う作業は、主に「独自ドメインを接続する」「DNSを設定する」「HTTPSで表示できるか確認する」の3つです。サービスによっては、これらの一部が自動で行われます。
- ノーコードサービスの管理画面で独自ドメインを登録する
- ドメインを取得した会社の管理画面で、指定されたDNSレコードを設定する
- ドメインの接続が完了するまで待つ
- 管理画面でSSLまたはHTTPSを有効にする
- 「https://」でサイトを開き、正常に表示されるか確認する
無料のサブドメインを使う場合は、サービス側でSSLが最初から有効になっていることがあります。この場合、利用者がDNS設定や証明書の設定を行わずに済むこともあります。
独自ドメインを使う場合のSSL設定手順
1. 管理画面で独自ドメインを登録する
ノーコードサービスの「ドメイン設定」「サイト設定」「公開設定」などから、使用したいドメインを登録します。入力するドメインは、実際にサイトで使うものと同じにしてください。
たとえば、example.comを使うのか、www.example.comを使うのかによって、DNS設定が異なる場合があります。サービスから指定されたホスト名やレコードの種類を確認してください。
2. DNSレコードを設定する
ドメインを取得した会社の管理画面で、ノーコードサービスが指定するDNSレコードを登録します。代表的なレコードには、ドメインの接続先を指定するAレコードや、別のホスト名へつなぐCNAMEレコードがあります。
入力内容はサービスごとに異なるため、一般的な設定値を自己判断で入力しないでください。既存のメール用設定などを削除すると、サイトだけでなくメールが使えなくなる可能性があります。
3. ドメインの接続完了を待つ
DNSを変更しても、すぐに全環境へ反映されるとは限りません。管理画面に「確認中」「接続待ち」などの表示がある場合は、指定された反映時間を待ってから再確認します。
長時間たっても接続できないときは、次の点を確認してください。
- 入力したドメイン名に誤りがないか
- AレコードやCNAMEレコードの値が指定どおりか
- 同じホスト名に不要なレコードが残っていないか
- ネームサーバーが、DNSを設定した会社のものになっているか
- サービス側でドメインの所有確認が完了しているか
4. SSLまたはHTTPSを有効にする
ドメイン接続後に、管理画面で「SSLを有効化」「HTTPSを有効化」「SSL証明書を発行」などの操作を求められることがあります。自動発行に対応しているサービスでは、ドメイン接続が完了するとSSL設定も自動で進みます。
証明書の発行中は、HTTPSで一時的にアクセスできないことがあります。設定画面に処理中の表示がある場合は、完了するまで設定を何度も変更しないようにしてください。
SSL設定が完了したか確認する方法
設定後は、サイトを「https://」から始まるURLで開き、ブラウザーのアドレスバーに警告が表示されないか確認します。
https://example.comでサイトが開く- 証明書に関する警告が表示されない
- 画像やCSSが正常に表示される
- 問い合わせフォームや外部サービスも動作する
http://でアクセスした場合にHTTPSへ移動する
ブラウザーに鍵のマークが表示されても、それだけでサイト全体の設定が完全とは限りません。ページ内の画像やスクリプトがHTTPのままだと、混在コンテンツ(Mixed Content)として一部の機能が止まることがあります。
SSL設定がうまくいかない主な原因
DNS設定が正しくない
独自ドメインがノーコードサービスへ正しく接続されていないと、SSL証明書を発行できません。サービスが指定したレコードの種類、ホスト名、値を1文字ずつ確認してください。
wwwあり・なしの設定が一致していない
example.comとwww.example.comは、技術上は別のホスト名として扱われます。片方だけを設定していると、もう一方でアクセスしたときにエラーになることがあります。
サービスが指定する代表ドメインを確認し、必要であればwwwあり・なしの両方を登録します。どちらを正式なURLにするかを決め、もう一方から自動転送できるかも確認してください。
古いSSL設定や別サービスの設定が残っている
以前に別のサーバーやウェブサイトでドメインを使っていた場合、古いDNSレコードや証明書設定が残っていることがあります。現在のノーコードサービスが指定していないレコードを削除する前に、メールや他のサービスへの影響を確認してください。
外部素材がHTTPのままになっている
画像、動画、フォント、アクセス解析ツールなどを外部URLから読み込んでいる場合、URLがhttp://のままだとHTTPSページで問題が起きることがあります。編集画面で外部素材のURLを確認し、提供元が対応している場合はhttps://のURLへ変更します。
ノーコードサービスのSSL設定で注意すること
SSL証明書の料金、更新方法、独自ドメインへの対応状況は、ノーコードサービスのプランによって異なります。SSLが自動設定されるサービスでも、独自ドメインの利用自体は有料プランに限られることがあります。
また、サービスを解約したり、プランを変更したりすると、独自ドメインやHTTPSの利用条件が変わる場合があります。申し込み前や変更前に、次の項目を利用中のサービスの公式案内で確認してください。
- 独自ドメインを利用できるプランか
- SSL証明書の発行・更新が自動か
- HTTPSへの自動転送に対応しているか
- wwwあり・なしの両方を設定できるか
- プラン変更や解約後もドメインを維持できるか
- サポートへ問い合わせる方法があるか
SSL証明書を自分で購入する必要はある?
ノーコードサービスがSSLに対応している場合、利用者が証明書を自分で購入して設定する必要は通常ありません。サービス側が証明書の発行や更新を管理するためです。
ただし、サービスが独自ドメインのSSLに対応していない場合や、外部サーバーを併用する場合は別の設定が必要です。その場合は、証明書を購入すれば解決するとは限らないため、利用サービスの対応状況を先に確認してください。
設定後に最初に確認すること
最初に、管理画面で独自ドメインの接続状態とSSLの状態を確認し、その後に実際のサイトを複数の環境で開きます。特に、スマートフォンとパソコンの両方で、HTTPS表示、画像、フォーム、外部リンクを確認してください。
ノーコードサイトのSSL設定は、サービス側の自動設定を利用できるかどうかで作業量が変わります。独自ドメインを使う場合は、サービス指定のDNS設定を行い、https://で警告なく表示できることと、HTTPからHTTPSへ移動できることを確認すれば、基本的な設定完了の判断ができます。







