ノーコードWeb制作でアクセシビリティに対応するには?

ノーコードWeb制作でアクセシビリティに対応するには?
目次
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  1. ノーコードWeb制作でアクセシビリティに対応する基本方針
  2. 最初に確認したいノーコードツールの機能
  3. 文章とページ構造を分かりやすくする
  4. 見出しを順番に使う
  5. 、その中の項目をとして整理します。 文字を大きくしたいだけの場合は、見出しではなく通常の本文や装飾の設定を使います。見た目が大きい文字でも、文書構造上の見出しになっていなければ、読み上げ利用者が内容を把握しにくくなることがあります。 リンク名やボタン名だけで目的が分かるようにする 「こちら」「詳しく見る」だけでは、リンク先の内容が分かりにくい場合があります。「料金プランを確認する」「資料をダウンロードする」のように、操作した結果が分かる名前にします。 同じページに複数のリンクを置く場合は、リンク名だけを読んでも違いが分かるようにします。 読み上げ順を意識して配置する 画面上の配置と、音声読み上げやキーボード操作で進む順番が一致しているか確認します。装飾のために要素を複雑に重ねたり、見た目だけの順番変更を多用したりすると、情報の順序が分かりにくくなることがあります。 画像・色・動画を適切に設定する
  6. 画像には目的に応じた代替テキストを付ける
  7. 色だけで情報を伝えない
  8. 自動再生や点滅を控える
  9. キーボードだけで操作できるか確認する
  10. フォームは入力前・入力中・送信後を確認する
  11. スマートフォンと拡大表示でも使えるか確認する
  12. 公開前にツールと人の両方で確認する
  13. ノーコードだけで対応しにくい場合の判断
  14. ノーコードWeb制作で対応するときの要点

ノーコードWeb制作でも、アクセシビリティに対応したWebサイトは作れます。ただし、ツールの設定だけで自動的に対応できるわけではありません。使う人を限定しない設計、適切なコンテンツ作成、公開前の確認を組み合わせることが重要です。

ノーコードWeb制作でアクセシビリティに対応する基本方針

アクセシビリティとは、年齢や障害の有無、利用する端末や環境にかかわらず、Webサイトの情報を得たり操作したりしやすくする考え方です。目が見えにくい人、キーボードで操作する人、音声読み上げを使う人なども利用できる状態を目指します。

ノーコードツールではHTMLやCSSを直接書かずに制作できますが、完成したページの構造や文章、画像、操作方法まで自動で適切になるとは限りません。そのため、次の3点を分けて確認します。

  • ツールの機能や設定で対応できる部分
  • 制作者が文章やデザインを調整する部分
  • ノーコードだけでは対応しにくく、追加の実装やツール変更を検討する部分

最初に確認したいノーコードツールの機能

ツールを選ぶ段階で、アクセシビリティに関わる設定を変更できるか確認します。対応できる範囲はサービスごとに異なるため、「アクセシビリティ対応」と書かれているだけで、完成したサイト全体の対応が保証されるわけではありません。

確認する項目 確認内容
見出し 見出しレベルを設定でき、見た目だけでなく文書構造として管理できるか
画像の代替テキスト 画像ごとに、内容を説明する代替テキストを入力できるか
リンクやボタン リンク名やボタン名を個別に設定できるか
キーボード操作 マウスを使わず、キーボードだけで主要な操作ができるか
フォーム 入力欄のラベル、必須項目、エラーメッセージを設定できるか
色や文字 文字色、背景色、文字サイズ、行間などを調整できるか
動画や音声 字幕、文字起こし、再生・停止の操作などを用意できるか

特に、見出し、画像、フォーム、キーボード操作を細かく設定できないツールでは、公開後に修正できる範囲が限られます。候補を決める前に、実際の編集画面や出力されたページで確認しましょう。

文章とページ構造を分かりやすくする

アクセシビリティ対応では、ページを見た目だけでなく、情報の構造として分かりやすく作ることが大切です。ノーコード制作では、デザイン上の大きさを見出しの代わりに使わないよう注意します。

見出しを順番に使う

ページの主題には見出しを付け、その下に関連する小見出しを配置します。たとえば、ページの主題を

、大きな区分を

、その中の項目を

として整理します。

文字を大きくしたいだけの場合は、見出しではなく通常の本文や装飾の設定を使います。見た目が大きい文字でも、文書構造上の見出しになっていなければ、読み上げ利用者が内容を把握しにくくなることがあります。

リンク名やボタン名だけで目的が分かるようにする

「こちら」「詳しく見る」だけでは、リンク先の内容が分かりにくい場合があります。「料金プランを確認する」「資料をダウンロードする」のように、操作した結果が分かる名前にします。

同じページに複数のリンクを置く場合は、リンク名だけを読んでも違いが分かるようにします。

読み上げ順を意識して配置する

画面上の配置と、音声読み上げやキーボード操作で進む順番が一致しているか確認します。装飾のために要素を複雑に重ねたり、見た目だけの順番変更を多用したりすると、情報の順序が分かりにくくなることがあります。

画像・色・動画を適切に設定する

画像には目的に応じた代替テキストを付ける

代替テキストは、画像が表示されない場合や読み上げられる場合に、画像の内容を伝える文章です。商品の画像なら商品名や重要な特徴を、グラフならグラフが示す結論を記載します。

単なる装飾画像で、内容を伝える必要がない場合は、代替テキストを空にする設定が適切なこともあります。「画像です」「写真」といった説明だけでは、画像から得られる情報を伝えられません。

色だけで情報を伝えない

「赤い項目がエラー」「緑が利用可能」のように、色だけで状態を区別しないようにします。「エラー」「利用可能」といった文字や記号も併記すると、色を判別しにくい人にも情報が伝わります。

文字色と背景色の組み合わせは、十分なコントラストがあるか確認します。薄い文字、写真の上に重ねた文字、背景と近い色のリンクは、見えにくくなる可能性があります。

自動再生や点滅を控える

動画やアニメーションを自動再生すると、内容に集中しにくくなったり、音声読み上げやキーボード操作の妨げになったりすることがあります。再生・停止を利用者が操作できるようにし、点滅する表現も避けます。

動画を掲載する場合は、内容に応じて字幕や文字による説明を用意します。字幕機能があるだけで、字幕の内容が正確になるとは限らないため、公開前に確認してください。

キーボードだけで操作できるか確認する

アクセシビリティ対応では、マウスを使わずにキーボードだけでページを操作できるかを確認します。キーボード操作が必要な人だけでなく、けがや端末の不具合でマウスを使えない人にも関係します。

  1. ページを開き、マウスやタッチ操作を使わずにTabキーを押します。
  2. リンク、ボタン、入力欄など、操作できる場所へ順番に移動できるか確認します。
  3. 現在どこを操作しているかを示すフォーカス表示が見えるか確認します。
  4. Enterキーや矢印キーなどで、リンク、メニュー、フォームを操作します。
  5. 開いたメニューやダイアログから、キーボードで閉じたり元の場所へ戻ったりできるか確認します。

キーボードで途中から操作できなくなる、フォーカス位置が見えない、開いたメニューから出られないといった場合は、ノーコードツールの設定や部品に問題がある可能性があります。設定で直せない場合は、その部品を使わない、別の部品に変更する、追加実装を検討する必要があります。

フォームは入力前・入力中・送信後を確認する

問い合わせや申込みフォームでは、何を入力する欄なのか、入力に誤りがある場合にどう直すのかが分かることが重要です。

  • 入力欄の近くに項目名を表示する
  • 必須項目であることを文字でも示す
  • 入力例や形式を必要な場合だけ示す
  • エラーの内容と修正方法を具体的に伝える
  • エラーが起きた入力欄へ移動しやすくする
  • 送信完了や送信失敗を画面上で確認できるようにする

プレースホルダーの文章だけを項目名の代わりにする方法は避けます。入力を始めると説明が消えることがあり、何を入力する欄か分からなくなるためです。

スマートフォンと拡大表示でも使えるか確認する

パソコンの大きな画面で問題がなくても、スマートフォンや拡大表示では文字が切れたり、ボタンが重なったりすることがあります。画面幅を変え、横方向に大きくスクロールしなくても主要な内容を読めるか確認します。

次の状態でも確認すると、見落としを減らせます。

  • スマートフォンの縦向きと横向き
  • 文字サイズを大きくした状態
  • 画像やスクリプトが読み込まれない状態
  • キーボード操作だけの状態
  • 音声読み上げを使った状態

ただし、表示倍率を変えただけで、すべての利用環境を検証できるわけではありません。重要なページでは、実際に利用する人の環境に近い方法で追加確認を行います。

公開前にツールと人の両方で確認する

自動チェックツールは、色のコントラスト、画像の代替テキストの有無、見出しの構造などを確認するのに役立ちます。一方で、代替テキストの内容が適切か、リンク名が分かりやすいか、文章の順番が自然かまでは判断できない場合があります。

そのため、公開前は次の順番で確認します。

  1. ページの見出し、リンク、画像、フォームを一覧にして、設定漏れを確認する。
  2. 自動チェックツールで、構造や色などの問題を確認する。
  3. キーボードだけで、ページの閲覧と操作ができるか確認する。
  4. スマートフォンや文字を拡大した状態で、内容が欠けないか確認する。
  5. 可能であれば、音声読み上げや実際の利用者の視点で確認する。
  6. 問題を修正し、修正後のページをもう一度確認する。

チェック結果に問題がない場合でも、Webサイト全体のアクセシビリティが保証されたとは限りません。確認したページ、端末、設定、時点を記録しておくと、更新後の再確認にも役立ちます。

ノーコードだけで対応しにくい場合の判断

ノーコードツールの機能で設定できない項目がある場合、無理に公開するのではなく、影響の大きさと代替手段を確認します。特に、主要な操作がキーボードでできない、フォームのエラーを伝えられない、重要な情報が画像にしかないといった問題は、優先して解決します。

対応方法には、次のような選択肢があります。

  • 別のテンプレートや部品に変更する
  • 文章や画像の見せ方を変更する
  • ツールが提供するアクセシビリティ設定を使う
  • 必要な部分だけコードや外部部品で補う
  • 対応できるツールや制作方法へ変更する

追加コードや外部部品を使う場合は、対応範囲だけでなく、更新時に設定が失われないか、キーボード操作や読み上げに影響しないかも確認します。

ノーコードWeb制作で対応するときの要点

ノーコードWeb制作でアクセシビリティに対応するには、ツールの選定時に設定可能な範囲を確認し、見出し・画像・リンク・フォーム・色・操作方法をページごとに整えます。

まずはキーボードだけで主要な操作ができるか、画像やフォームの情報が別の方法でも伝わるか、スマートフォンや拡大表示でも使えるかを確認してください。自動チェックだけに頼らず、人による操作確認も組み合わせることが、実際に使いやすいサイトへ近づけるポイントです。